マンデン占星学-5月16日蠍座の満月図
5月16日、13時15分、蠍座で満月、皆既月食(13時13分)が起こります。今回、皆既月食が観測出来るのは、南北アメリカ、アフリカ、ユーラシア大陸の一部となります。皆既月食とは、太陽、地球、月が一直線に並ぶ満月のときに、月が地球の影(本影)に隠れて月食が発生します。この皆既月食は、年に2回起こり、次回は2022年11月8日に見られます。この月食を受けて、月が赤みがかって暗く見えるため、ブラッドムーン(blood Moon:赤い月)と呼ばれています。
満月図をマンデン読みする場合は、下弦の月までの約7日間を表わしています。それでは、見て行きましょう。
今回の日本の満月図では、まず天体が右半分に集中しているのがわかります。10大天体だけを見てみると、左半分には、月だけがある状態です。アンギュラーハウスの7ハウスには、火星、海王星、木星の3天体がありますので、これはハウスオーバーロードとなります。同盟国(アメリカ)の動向や外交問題が、テーマとなりそうです。
それをさらに強調するように、火星がディセンダントに合となっています。火星は、事故やトラブルを表わすので、あまり穏やかな感じではなさそうですね。さらに火星は海王星とも合ですので、はっきりしない曖昧さもあり、さらに不安感をあおります。今問題となっている円安ドル高の状況が、どのような動きになるのか、さらに加速するのかなどの影響もありそうです。
7ハウスの木星は、5ハウスの冥王星とセクスタイルなので、かなり楽観的になっているけれども、何とかうまくやっている感じですね。5ハウスは、投資、株、為替を示して、ここに冥王星が絡んでいるので、極限状態ということでしょうか。
一方で、この冥王星は、太陽とトライン、月とセクスタイルのアスペクトがありますので、株、為替などで、国や国民に大変な事態を与えてくるのかもしれません。太陽は、冥王星とトラインの他に、火星とセクスタイル、土星とスクエア、海王星とセクスタイルがあります。同様に、月は、冥王星とセクスタイル、火星とトライン、土星とスクエア、海王星とトラインがあります。ソフトアスペクトが多くても、全てマレフィックの天体が、スムーズに影響を及ぼすと読むので、大変さが強調されます。
アンギュラーハウスの10天体は、7ハウスだけですが、政府を表わす10ハウスには、小惑星のセレスが入っています。セレスは、農作物や収穫、教育、育児などを示すので、そのようなテーマについて取り上げることがありそうです。政府も子育て支援の政策に力を入れており、そのような動きが示されていると考えられます。
アセンダントとは、8ハウスの天王星がトラインですので、経済面で国民に突然の変化が及ぶことも。土星のスクエアがあるので、政府も国民もストレスを抱える期間となりそうです。
こんな世の中ですが、あまり深刻にならないで、思い詰めないでやり過ごすことが出来ると良いと思います。悩み事があったら、心が病んでしまわないように、周りの人に話して、少しでも自分の気持ちを楽にしてあげてくださいね。逆に周りの人を気遣うことも大切ですね。
最後に、気候を表わすIC(50%)は射手座なので、高温、酷くはない暑さ、乾燥を表わします。アセンダント(25%)は乙女座なので、やや涼しい、低温、冷えを表わします。どちらも柔軟宮ということもありますので、安定しない気候になりそうですね。
私は3年ぶりの小旅行で長野県に行きますが、朝晩冷えそうなので薄手のダウンジャケットを用意します!
次回は5月30日の新月です。それでは良い満月をお過ごしくださいね。