月のボイド【Void of Course Moon】
占星術で使われている「ボイド」についてまとめています。
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月のボイドって何のこと?
占星学でいうボイドとは、月のボイド(void of course moon)のことを言っています。
「void」を辞書で調べてみると、
1.中身がない、空っぽの
2.役に立たない、効果が無い
3.≪法律≫無効の、有効性のない、等の意味があります。
ボイドは、ホラリー占星術(Horary Astrology)という分野で、17世紀にイギリス人のウィリアム・リリーが発表して、「魔の時間帯」として占星学者の間で広く知られました。
クライアントの要望で、ホラリーのチャートを作成する場合にも、その時がボイドである場合、正しい答えが得られないので、ホラリー占星をするべきではないとも言われています。
「boid」の意味から考えても、避けたほうが良い時間帯だと判断出来ると思います。
ボイドタイムとは
ボイドタイムとは、月があるサインの中で他の天体と最後にメジャーアスペクト(0,60,90,120,180度)を作った時刻(Last Aspect)から、次のサインに移動する(Ingress)時刻までの時間帯を示します。
例えば、8月30日(日)4時32分、月はやぎ座27度16分に、火星とスクエア(90度)のアスペクトを作り、その後はアスペクトを作らないで、9時38分に水瓶座に入ります。
この場合、8月30日(日)4時32分~9時38分がボイドタイムとなります。
月は、2~3日でひとつのサインを移動するため、ボイドも2~3日毎に起こり、このボイドタイムは、占星天文暦や占星暦などで調べる事が出来ます。こちらのブログでも、定期的にボイドタイムをお知らせしていきます。
ボイドタイムの過ごし方
月は感情や無意識を司っており、ボイドタイムには、その月の影響が無効になると言われています。
新月の願い事についても、ボイドタイムを避けるようにと言われているのは、願い事が無効になるためです。
それでは、具体的にはどんな事に気を付けたら良いのでしょうか。
ボイドタイムに起こりやすい5つのこと
- 思い込みや勘違いをする。
- 通信や意思の伝達が混乱する。
- 人から人への伝達が誤って伝えられる。
- 情緒不安定になる。感情的になる。
- トラブルに発展しやすい。
これらの事から、ボイドには重要な事はしないことが一番ですが、避けられない場合もあります。その場合には、ボイドが過ぎてから必ず見直しをする作業が大切となります。
ボイドタイムに避けたい7つのこと
思い違いや勘違い、選択ミスを避けるため、特に注意したい項目7つを挙げました。
- 重要な物事を決定しない。(例:婚約、入籍、結婚式の計画や準備)
- 新しい計画を立てない(例:旅行の計画。旅行の出発時間も避ける)
- 求人への応募、面接、入社
- 重要な会議や講義、交渉、取引(オンラインでの発言にも注意)
- 投資、高額な買物、衝動買い(デザインや色、サイズの選択の判断。店舗での他、ネットショッピングも要注意)
- 試乗や初めての運転
- 診断や手術(選択可能な場合)
新しい試みや決定には注意が必要ですが、日々のルーティン作業は行っても問題はありません。
ボイドを参考に、スケジュール管理、リスク管理に役立てると良いでしょう。
では、逆にボイドタイムには、どんな事をすると良いのでしょうか。
ボイドタイムに向いている7つのこと
- 瞑想、睡眠
- 読書(オーディオブック)、音楽を聴く、映画を観る(You tube等)
- 勉強や趣味に集中する
- ヨガやストレッチ、セルフマッサージ
- アロマテラピーで香りを楽しむ
- ペットと過ごす
- 入浴
要するに、自分の時間を大切に、自分と向き合う時間として過ごすのがおススメです。
まとめ
- ボイドタイムとは、月があるサインでのラスト・アスペクトから、次のサインに入る(イングレス)迄の時間帯のこと。
- ボイドタイムには、新たな計画や契約、重要な事はしない。
- ボイドタイムは、自分と向き合いリラックスして過ごす。
ボイドタイムは、定期的にアップしていきますので、そちらを参考にしてみて下さい。
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