マンデン占星学ｰ6月29日蟹座の新月図

はじめに

マンデン占星学は、政治、経済、外交、社会情勢、災害（地震、台風、水害など）、気象にフォーカスしたもので、アスペクトや天体の影響は、出生図の読み方とニュアンスが異なる部分があります。

例えば、ソフトアスペクトであっても、月と土星のトラインであれば、土星は困難を意味するので、国民にストレスがスムーズに与えられるというように解釈します。気持ちが安定しているというような解釈はしません。

尚、アスペクトは、効きが言いメジャーアスペクトのみ、オーブは±5度を採用しています。

マンデン読みの特徴は、出生図のように、全ての天体やアスペクトを細かく見るのではなく、Asc、MCなどのアングルに接触している天体や、アンギュラーハウスの天体、ハウスオーバーロードを中心に目立つ特徴をさらっと拾っていきます。

小惑星のセレス、パラス、ジュノー、ベスタ、エリス、セドナは、ICに接触している場合、または4ハウスに入居している場合に、注意する必要があるので、補助的に見るために表示しています。

占星学には、天体の運行が地上への影響を与えるという考えが前提にありますが、絶対というものは存在しません。

月の位相図ｰ新月図の解読

2022年6月29日11時53分、かに座7度23分で新月となります。
新月図は、次の新月までの約一ヶ月の様子を表わします。

星々の配置とハウスオーバーロード

今回の新月図では、星が右側に集中した配置になっています。10大天体が3個以上ある９ハウスはハウスオーバーロードで、チャートのテーマとなります。更に言えば、アセンダントが天秤座で、金星がチャートルーラーですが、その金星も9ハウスに居ますので、金星と9ハウスが大切なテーマを表わします。

加えて、ルミナリーズ（太陽と月）と水星が9ハウスに配置されています。9ハウスといえば、海外、貿易、投資、研究、宗教などを表わします。金星はアセンダントとトライン、木星とタイトなセクスタイルです。

海外の経済的な影響を国民に与えるというのは、トラインであっても一概に良い意味ではなく、スムーズに安定的に金銭的利害があると考えます。外国為替市場で円安・ドル高が急速に進んでいる背景もあり、この状況はまだしばらく続くと思われます。金星の木星との絡みは、金銭的利害に楽観的で危機感の無さも表わします。木星6ハウスなので、特に官僚や役人、公務員などの意識や態度の緩みを示します。

アングルとのアスペクト

今回、軸に触れている天体は、MCに太陽と月、ディセンダントに木星がコンジャンクションで、ルミナリーズと木星がスクエアを描きます。７ハウスの木星なので、政府も国民も米国の動向や外交において、楽観的で危機感の無さが目立ちます。

一方で、ルミナリーズがMCとコンジャンクションしており、政府と国民のエネルギーが強力になります。7月10日の参議院選挙を控え熱い戦いが繰り広げられる模様です。

アンギュラーハウスの天体

4ハウスに冥王星が入居、火星とスクエアなので、通常では起こらないような外交上の事故や災害を示します。また、冥王星は海王星とセクスタイルです。海王星ははっきりしない不透明な様子を表わし、6ハウスは官僚や公務員、消防、病院、自衛隊など国に仕える人を表わします。4ハウスが示す土地や地震、災害のエリアに異常事態の冥王星があり、原因不明の海王星が絡んで、6ハウス関連に動きがあるとも考えられます。

次に7ハウスには火星があり、先ほどの冥王星とのスクエアの他に、土星とのセクスタイルがあります。火星は7ハウスで米国や外交上の事故を表わしますが、土星は5ハウスで隠し事が露見するハウスで、困難を表わしますので、外交上の問題が表面化するとも読めます。

次に10ハウスには小惑星のセレスが入居しています。セレスは、農作物や収穫、または育児や教育を表わします。天王星とのセクスタイルがありますので、10ハウスの政府で改革が示されることがあると考えられます。

気象占星学　ベンジャミン法

ICで50％として見ます。山羊座→激しい、厳しい、過酷を表わします。
ASCで25%として見ます。天秤座→穏やか、適温、程よい気候（稲作に適した温度）を表わします。

新月図はざっくりと1ヶ月を表わしているので、概ね厳しい暑さが予測されますが、四分の一程度は、25度前後の可能性があります。
6月27日に、関東甲信、東海、九州南部が梅雨明けしました。関東甲信は過去最も早い異例の早さで、東海、九州南部は過去2番目に早い梅雨明けとなりました。天気予報では厳しい暑さが続くとありますので、熱中症にはお気をつけ下さいね。また、戻り梅雨があるかもしれないそうです。

次回のマンデン読みは、7月14日の満月図です。それでは、素敵な新月をお過ごしくださいね。

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